たるみ治療のHIFUとサーマクール。どこが違う?

切らずにたるみの改善ができる治療として人気の「HIFU」と「サーマクール」。似ているところも多く、自分にはどちらが向いているのか分からないという方もいるのでは?そこで、今回は、HIFUとサーマクールの違いをご紹介します。

HIFUとサーマクールの特徴

HIFUとはHigh Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)の略称で、超音波でしわやたるみを改善するリフトアップ治療のひとつです。高密度の超音波エネルギーを皮下組織や筋膜に照射することでコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌の内部からたるみを改善できます。表面の皮膚や組織を傷つけず、皮膚の奥の層にのみ熱エネルギーを与えられるため、痛みが少なく、ダウンタイムも少なく、施術直後からメイクが可能です。ただし、失敗すると神経損傷のリスクがあるので、信頼できる医師から施術を受けましょう。

HIFUはフェイスラインや頬、顎のたるみには効果がありますが、首やまぶた、額の照射には効果的ではありません。また、体にも照射できますが、熱エネルギーがSMAS層まで到達するため、太い神経や血管がある部位を避けて照射する必要があります。

施術後すぐにリフトアップ効果が現れやすく、施術後1~3ヶ月間はコラーゲンの生成が促進され、3ヶ月~1年ほど効果が持続します。HIFUには10機種以上の種類があり、それぞれの機器によって効果が異なります。
サーマクールとは、高周波(ラジオ波=RF)のエネルギーを肌の真皮から皮下組織に照射することで、しわやたるみを改善する治療です。

ラジオ波の熱を与えることで肌内部に軽いやけどを起こし、即時的に引き締め効果を発揮します。また、肌を修復する過程でコラーゲンの生成が促進されるため、リフトアップ効果も得られます。HIFUよりは強い痛みを感じることもありますが、バイブレーション機能や冷却機能といった機器の進化によって、痛みを抑えながらの施術が可能になりました。ダウンタイムもほとんどありません。まれに軽いやけどを引き起こすリスクがありますが、水ぶくれは1週間程度で治癒することがほとんどです。

施術後すぐに引き締め効果が現れやすく、施術後約半年〜1年は、コラーゲンが再構築されることでリフトアップ効果が持続します。

HIFUとサーマクールのどちらがおすすめ?

HIFUは、SMAS筋膜まで届いて肌の内部からたるみを改善でき、周囲の組織にダメージを与えず、狙った部位に集中して熱ダメージを与えられるため、加齢による肌のたるみがぐっと引きあがります。そのため、ほうれい線やしわが気になる人、顔の下半分のたるみが気になる人、フェイスラインを整えたい人に向いている施術です。

サーマクールは、脂肪層をメインに作用して顔全体の引き締め効果が実感できるため、頬のたるみや二重あごの膨らみなどを改善して小顔効果を出したい人におすすめです。また、肌の新陳代謝を活性化する作用もあり、肌のターンオーバーが整って毛穴の詰まりが改善するので、ニキビやニキビ跡、毛穴の開きを改善したい人にも向いています。熱エネルギーによってニキビの原因となるアクネ菌も殺菌できるため、新しいニキビもできにくくなります。

まとめ

リフトアップ効果ならHIFU、引き締め効果ならサーマクールがおすすめですが、肌状態や施術を受ける部位によってどちらが向いているかが異なるため、迷ったときはクリニックで医師のカウンセリングを受け、肌悩みに合う効果的な治療法を判断してもらいましょう。