40代は、20代に比べて2倍あるいはそれ以上にターンオーバーが遅くなり、水分量や皮脂量なども減少していくので、さまざまな肌悩みが生じます。さらに、40代後半になると、閉経が近づきエストロゲンの量も急激に減少して、肌のハリツヤも低下してしまいます。そこで、今回は、40代におすすめのエイジングケア化粧品の選び方についてご紹介します。これを参考に、自分に合ったエイジングケア化粧品を選んで、40代のエイジングケアに上手に取り入れてください。
40代のエイジングケアにおすすめの成分
水溶性の保湿成分でおすすめは、プロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸などです。なかでも、プロテオグリカンはヒアルロン酸やコラーゲンを増やす作用なども実験で認められているので、40代のエイジングケアに試してみたい成分の1つです。
油溶性の保湿成分でおすすめは、セラミド、スクワラン、シアバター、ワセリンなどです。セラミドは親水基も持っているので、化粧水や美容液でも使われ、肌のバリア機能の維持してくれます。なかでもヒト型セラミドは、人のセラミドとほぼ同じ構造なので特におすすめです。スクワランやシアバターは、皮脂膜に似たはたらきで水分の蒸発を防ぎます。
エイジングケア化粧品成分でおすすめは、ナールスゲン、ネオダーミル、ビタミンC誘導体、ビタミンA誘導体などです。
ナールスゲンは、刺激が少なく、とても分子量が小さいので肌に浸透しやすい成分です。コラーゲン、エラスチン、HSP47を増やす実験データを持ち、保湿作用、光老化の軽減作用、グルタチオンを増やす作用などさまざまな特徴もあります。
ネオダーミルは、肌の柔軟性やしなやかさをもたらすⅢ型コラーゲンを増加させることがわかっています。
ビタミンC誘導体は、エイジングケア効果や美白効果などさまざまなよい効果があります。ただし、刺激もあるので慎重に選ぶ必要があります。
ビタミンA誘導体は、ターンオーバーを促進し、コラーゲン産生を促します。また、ニキビ跡のケアにも使われます。
ほかにもプラセンタエキス、ビタミンE誘導体、フラーレン、アスタキサンチンなどの抗酸化作用のある成分も40代のエイジングケアにおすすめです。
40代の肌悩みから考えるエイジングケア化粧品選び
エイジングケア化粧品といってもそのはたらきの基本は、保湿です。そして、多くの肌悩みに共通する原因は、肌の乾燥です。だから、エイジングケア化粧品選びでまず大切なことは、保湿力の高い成分が十分に配合されていて、刺激のある成分が少ないかということです。
おすすめは、バリア機能の正常化をサポートするセラミド、中でもヒト型セラミドを配合しているエイジングケア化粧品です。
そして、セラミドとは違う作用で保水する成分を組み合わせましょう。これに加えて、エイジングケア化粧品成分や抗酸化作用を持つ成分の配合されたエイジングケア化粧品を選びましょう。肌荒れや大人ニキビなどの場合は、アラントインやグリチルリシン酸2Kなど炎症を鎮める成分もおすすめです。
乾燥が原因で目立つ小じわ、ほうれい線、毛穴の黒ずみなどは、エイジングケア化粧品でしっかり乾燥肌対策を行えば改善することが可能です。一方、たるみで起こるくま、顔のむくみ、深いシワやほうれい線を消すことは、エイジングケア化粧品ではできません。エイジングケア化粧品はあくまで予防美容的に使うものなので、40代以前からの予防が大切です。
まとめ
40代のエイジングケアでは、保湿成分やエイジングケア化粧品成分をしっかりチェックして選んだ化粧品でのケアに加え、紫外線対策、バランスのよい食生活、からだを錆びさせないアンチエイジングを意識した生活などを心がけ、10年後もその先も美肌をキープする意識を高めましょう。